【授業レポート】進路を仮に決めてみる
こんにちは!foraの松尾です。
3/21に神奈川県の高校に学部を体験するワークショップをお届けしました。今回は9つの学問分野から一年生は2分野、二年生は1分野を選択して、授業に参加しました。
今日は理学の教室と「進路の仮決め」についてご紹介します!
理学の教室では「仮説を立てて検証する」ことをジェンガを使って体験します。実際にものを動かしたり触ったりする前に、どのような結果になるか、頭の中で仮説を立ててから実際に触って、動かして反応を見て、検証することを学びます。
「2個でこうだったなら3個ならこうなるんじゃない!?」
「でもジェンガが7個とか8個になったらどうなるんだろう」
とグループで話し合いながら理学を体験しました。
実際に動かしたり、観察する前に頭の中で考えてみる。学問とはある種あたりまえなのかもしれませんが、人の生活に関わるものないし、人の生活の中にあるものです。
「世の理を解き明かす学問」である理学だって例外ではありません。でもそのことに知り、気づくことで、もっと学問について考えること、ひいては進路について考えることに前向きになれるのだと思います。
進路ってなんだかよく分からない。どの分野も何となくわかるようで、わからないような。知っているようで、知らないような。学問に対してそのような印象を抱いている高校生は少なくありません。考えるための素材が自分の内側にないまま、胸に手を当てて、自分に問いかけて…も中々進路を決める事ってできません。
Foraの学部お試し体験授業は学問を体験することで、まず「決めてみる」機会を提供する授業です。今回の二年生の授業の最後には、授業のまとめとして、大きな模造紙に書かれた「仮決めの大三角形」の中に自分の体験を言葉にして埋め込んでいくことで、実際に「仮に決めてみる」することを体験しました。
教育学の教室の「仮決めの大三角形」の中の一枚に、このようなものを書いた人がいました。
自分はただ幼稚園の先生になりたいと思っていたけれど、その先生がどういうものなのか何も知らないでなるべきではないことがわかりました。もっと色んなことを調べてみようとやる気になれるとても興味がわく授業でした。
一度決めてみて、それで「あ、ここなんかいいかも!」と自分が思ったり感じたりしたなら、そのまま深く、学部から分野や専攻、その先の職業についてもっともっと調べたり、考えたりすればいい。一方で「んー…ここだと思っていたのに、ちょっと違うかも?」と思ったり感じたりしたのだったら、少し視座を高く、広くして、隣の分野や、はたまたまったく別の分野に目を向けて見ればいい。
「ここだと思ってたのに…違うかも」と思って別の分野に目を向けてみることは、後退ではありません。決めたことによって生まれた一歩であり進路決定への前進です。大事なのは一つ「決めた」ことです。
「先生になりたい」と何となく思っていても、先生や教育について知ることでその気持ちはどんどん変わっていくかも知れません。でもそれで良いと思います。豊かな選択をするためのエネルギーがあることが大事です。
進路を仮に決めてみる。「これかな!」「ちがうかも…?」を繰り返すことで、どんどん自分が本当の知りたいこと、探求したいことが形作られていくのではないでしょうか。
今回授業をお届けした高校では「仮決めの大三角形」を校内で掲示してお互いの言葉を見ることができるようにするとのことでした。授業を受けてくれた高校生の皆さんには、これからも「仮決め」し続けることに真剣に向き合って、「こここそが自分の進路だ!」と、言えるようになっていってくれたらな、と思います。
高校生にとって、人生における最初の大きな選択かもしれない、そんな大学の進路選択を、人生の中でもっと豊かな機会になるように、Foraは人生に教育を統合するために授業を高校生にこれからもお届けします!
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